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上海で働く中国人に聴いた「仕事」そして「生きていくこと」の現実

上海。
僕はそこに、昭和30年~40年頃の日本と同じ。
上昇志向と、欲望と、希望を見たのです。

■空港からホテルまで送ってくれた、現地のツアー会社の女性。
その女性が持つiphoneの待ち受け画面の画像は、『人民元の札束』でした。

『私は絶対お金持ちになって、上海の中心部に住むよ!』

彼女は、熱のこもった口調で言いました。

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■別の日に、上海で働く、また別の中国人と話す機会がありました。
以下、その方と話した話題です。

◆上海では、平社員と部長では、収入が10倍違う。貧富の差が激しいね。

◆上海中心部のマンションは、1平米=36万円。
だから、上海中心部に住んでいる人は、社長か、年収手取り200万円の役人。
そのほとんどの人が、キャッシュで4,000万円~の家を購入している。

◆どうして手取り年収200万円の役人がキャッシュで家を買えるかって?
役人には、『別収入』があるんですよ。

◆中国の小中学生に、将来なりたい職業についてアンケートを実施したら、第一位はなんだったと思う?
科学者でもスポーツ選手でもない。
実に90%もの小中学生が「別収入が取れる『役人』になりたい。」と答えているんです。

◆中国では、仕事がなければ、自分で創り出す。
例えば、自転車のパンク修理屋さん中には、夜、道路にガラス片をまく人もいる。
後は、その近くで待っていれば、次から次にお客差さんが来る。


『お金は、とてもいいものね。』
『私も、(別収入が取れる)役人になりたかったです。でも、今世は無理。来世は絶対役人になる。』


■そんな話を聴きながら。
僕は、中国人の熱い欲望と、希望が、この国をものすごい勢いで発展させているのだと感じました。

■最後に。
僕の心に突き刺さった言葉。

◆中国では、ほとんど社会保険に入っている人がいない。
例えば、道で車にはねられて病院にいっても、医者は治療せずに、まず、

『3万元(=36万円)持って来い。』

といいます。
だから、病気や老後に備えて、皆お金をためておく必要があるんです。

◆日本はいいね。健康保険も年金もある。日本がうらやましい。



『私から見たら、日本のほうがよっぽど社会主義ね。』

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愛妻家 大田正文

Author:愛妻家 大田正文
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『年302回の勉強会・交流会の達人』です。
1975年生まれ。広島県出身。
2008年の勉強会実績は、主宰、参加合わせて年302回。
“超・愛妻家”というユニークな肩書を武器に、現在も数多くの勉強会に参加している。
自らも、「日本経済新聞を読む朝食会。」「経営者とランチ交流会」「日経ビジネスアソシエを読む会。」「就活学生・社会人キャリア交流会」など、6つの勉強会・交流会を主宰する。
主宰勉強会・交流会ののべ参加人数は、3年間で3,000人を超える。

■さらに詳しいプロフィールは、日経ビジネスアソシエオンライン記事(←こちらをクリック)をご覧下さい。

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