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女子藝大生「昆虫交尾図鑑」トレース疑惑と飛鳥新社が強気な理由は、出版契約書での著作権の扱いにあると推測。

■ここ数日の、女子藝大生「昆虫交尾図鑑」トレース疑惑と、出版元の飛鳥新社の強気なリリースを見て。

・話題沸騰中の新発売された女子藝大生が書いた「昆虫交尾図鑑」の絵が写真のトレース疑惑ッ! 出版社はトレースを認めず炎上へ…
http://uhosoku.e-sakenomi.com/subject/201312086163

・「昆虫交尾図鑑」について 株式会社飛鳥新社
http://www.asukashinsha.co.jp/news/n7377.html

ああ、これは著者と出版社間で締結している出版契約書の「著作権条項」が裏で関係しているのだろうな、と考えました。

■早速、著者と出版社間の標準契約書の雛形を見てみましょう。

・出版等契約書 社団法人日本書籍出版協会作成
http://www.jbpa.or.jp/pdf/publication/denshikeiyaku1.pdf

■著作権に該当する条文が第8条、第9条にあります。

第8条(締結についての保証)
甲(著者)は、乙(出版社)に対し、甲が本著作物の著作権者であって、本契約を有効に締結する権限を有してい ることを保証する。

第9条(内容についての保証)
(1)甲は、乙に対し、本著作物が第三者の著作権、肖像権その他いかなる権利をも侵害しないこ とを保証する。
(2)本著作物により権利侵害などの問題を生じ、その結果乙または第三者に対して損害を与えた 場合は、甲は、その責任と費用負担においてこれを処理する。


■簡単にいうと、

「著者が書いた内容はすべて著者に著作権があることを出版社に保証してね」
「著作権で出版社や第三者とトラブルになったら、責任もお金も全部著者持ちだから。出版社側は知らないよ」


ということです。

■強気なリリースの一因は、出版契約書の条文にもあるのだろうな、と推測しています。
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愛妻家 大田正文

Author:愛妻家 大田正文
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『年302回の勉強会・交流会の達人』です。
1975年生まれ。広島県出身。
2008年の勉強会実績は、主宰、参加合わせて年302回。
“超・愛妻家”というユニークな肩書を武器に、現在も数多くの勉強会に参加している。
自らも、「日本経済新聞を読む朝食会。」「経営者とランチ交流会」「日経ビジネスアソシエを読む会。」「就活学生・社会人キャリア交流会」など、6つの勉強会・交流会を主宰する。
主宰勉強会・交流会ののべ参加人数は、3年間で3,000人を超える。

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