彼女と見る夜景。彼氏と見る夜景。

・・・たとえば、ここが港区だったとして。

彼氏「今日は（彼女）さんと、西麻布のル・ブルギニオンで食事だよ」

彼女「食事の後は、六本木ヒルズ森タワー52階のバー、MADO ROUNGE EXTRAに場所を移して、綺麗な夜景とお酒。楽しみね」

・・・。

彼女「・・・夜景が綺麗ね」
彼氏「僕にとっては、夜景よりも君の方が素敵だよ」
彼女「！・・・。」
彼氏「・・・。」

時間は、日付が変わる午前0時。二人の眼下に広がるのは、満点の星空のようなまばゆいばかりの夜景。

その夜景の一つひとつが。



終電が終わっても帰れない社畜たちが今まさに削っている命と引き換えに輝く光だという悲しい真実。