栄枯盛衰を経済で判断するなら、ネットの発達と共に地方はゆるやかに衰退するのだろう。愛妻家大田正文、広島に帰省して、街の様子を見て驚愕した3つの出来事。

■愛妻家大田正文、実家@広島に帰省しました。
そして、今日一日、広島市内中心部を歩いて、あまりの経済の衰退ぶりに驚愕した出来事が3つ。
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【驚愕1】紙屋町の家電量販店 エディオン(旧デオデオ・ダイイチ)本店・新館のお客様の少なさ
■まず、エディオン本店の隣に新館ができていた事に驚いたのですが、もっと驚愕したのは、お客様の少なさ。今日が金曜日、平日の昼間だということを差し引いても、本当に「お客様が誰もいない」。新館は10階建てなのですが、一フロア1人お客さんがいればいいほうです。こっちが売上は大丈夫か心配になってしまうほどでした。
■ショールーミング(家電量販店で実物を確認して、購入はAmazonなどネットで完結すること。特に最近はスマホでその場で買えてしまうから実店舗は益々辛い)の影響をもろに感じる光景です。
【驚愕2】広島本通りがシャッター商店街かと見間違えるほど人が居ない。お店もナショナルチェーンばかり
■愛妻家が広島に住んでいた15年前までは、本通り(に限らず市内全般)のお店は、地元のお店中心に営業して活気があるものでした。
しかし、今、本通りで目立つお見せは、タリーズ、スタバ、ドトール、大戸屋、コンビニ…。何処の街にも有るナショナルチェーンばかりで「広島らしさ」は消えかけています。
そして、本通りを歩いている人が「少ない」。シャッター街かと思うほどです。
こんな状態で商売できるのか、こちらが心配になってしまいます。
■愛妻家が広島にいた頃は、服や食べ物等、本通りの店舗で買い物をしていました。しかし、今ではネットで、広島には実店舗がないブランドの服も、美味しい食べ物も購入できてしまいます。たとえば、愛妻家が実店舗でよく買っていたユニクロなんて、今ではどこからでもネットで購入できてしまいますからね。
わざわざ時間とお金をかけて本通りに、実店舗に行く意味がなくなっていることが一因だろうな、と実感する光景でした。
【驚愕3】広島市民球場が跡形もなく無くなっていた

■個人的に、今回、これが一番ショックな出来事でした。
広島県民にとって、カープの試合観戦は市民に根付いたお手軽な「娯楽」です。市民球場で試合がある日は、紙屋町周辺に1~3万人の観客がどっと押し寄せていました。
紙屋町周辺で観戦客が落とすお金の経済的インパクトは相当なものでした。実際、愛妻家も学生時代、紙屋町のゲームセンターでバイトしていたのですが、カープの試合がある日はカウンターから動けなくなるくらい、お客さんがどっと押し寄せたものです。
■今後、サンフレッチェ広島のサッカースタジアムになるか、緑地公園になるか、らしいのですが、地域経済のためにはぜひともサッカースタジアムにしてほしいものです。
(でないと、益々「たすけて!紙屋町そごうちゃんが息をしていないの!」状態になっていまいます)
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■広島に限らず、栄枯盛衰を経済で判断するなら、ネットの発達と共に地方はゆるやかに衰退していくのだろう、と強く感じています。
■ただ、悲観的なことばかりではなく、外から広島を見るからこそ、広島の素晴らしい資産を感じることも出来ました。
それは、世界でも有数の「観光資源」。
・原爆ドーム・平和記念資料館・安芸の宮島
・ミシュランガイド広島版が出版されるほどの「美味しい食べ物」
に代表されるように、上手にPRすれば、世界から外国人観光客を呼ぶことができます。
本当に、岩国空港 → 宮島 →あなごめし → 原爆ドーム・平和記念資料館 → 広島風お好み焼き というルートだけで、ドル箱観光地になるとひしひし感じるんですよね。
■もしも、愛妻家が遠い未来に広島に帰ってきて、広島県議会議員や広島市議会議員になることがあれば、是非とも実行したいと強く感じる、今回の帰省でした。
