【人生で大切なことは、みんなゲームから学んだ】 愛妻家大田正文の大好きなゲームたち その1 Moon(プレイステーション)

■愛妻家大田正文、ゲームウォッチ時代から、相当のゲーマーだった。
持っていたハードだけでも、ゲームウォッチ・ファミコン・PCエンジン・ゲームボーイ・PC-9801・メガドライブ・スーファミ・プレステ・セガサターン・NEOGEO CD・Nintendo64・PS2・Wii・Nintendo DSと多岐にわたる。
あれ、PC-6001とか、MSXシリーズもあったかも。
ゲーム好きが高じて、就職活動で内定をもらっていたゲーム制作会社に行くべきか、真剣に悩んだのも良い思い出。
■人生で大切なことは、人や本から人生を学ぶことと同列、いや、それ以上に、ゲームから学んだ人間だ。
文字通り、自分の思考・行動を構成する要素の半分以上がゲームからできている、と言っても過言ではない。
■そこで、2000タイトル以上はゲームをプレイしている愛妻家が、その中から、人生で大切なことを学んだ特におすめの珠玉のゲームたちを紹介していきたい。
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1.Moon(97年発売/アスキー・ラブデリック/プレイステーション)
■まずは、MoonのTV-CMを見て欲しい。
http://www.youtube.com/watch?v=D4bkzPptIzo
■既存のRPGへのアンチテーゼがいっぱい詰まった、本作品。
ネットでMoonをプレイした感想を読んでいると、みんな、意外と真のエンディングにつながる行動をしていないことに気がついたので、ココに残しておきたい。
■このゲームのキーワードは「扉を開けて」。
■終盤、主人公は、「扉を開けて」「光の扉を開けて」と、何度も言われる。
そして、ゲームの最後には、実際に光の扉が出てくる。
しかし、ゲーム中の扉は、主人公がどんなに頑張っても開かない。
■そして、主人公に迫り来る勇者。
勇者は、主人公が助けたアニマルたちを殺してどんどんレベルアップしていき、最後には主人公に剣をあげ、主人公は勇者にやられてしまう。
■そして、コンティニュー画面で、
CONTINUE?
→YES
No
で、Noを選択すると、テレビゲームを止めて、外に遊びに行く=現実世界に戻る、というのがエンディングまでの流れだ。
■しかし、ほんとうの行動はそうではないのだ。
ここでの正解は、勇者が迫り、主人公が勇者に斬られてしまう前に、
プレイステーション本体のOPENスイッチを押して、ゲームが入ったCDの扉を開けること。

■プレイステーションの光の(CDディスクが入った)扉を開けた瞬間、勇者は崩れてしまう。
そして、再度プレイステーションの蓋を閉めると、
CONTINUE?
→YES
No
の画面が現れ、ここで「No」を選ぶと、エンディングが始まるのだ。
ゲーム中の主人公は勇者にやられてもいないし、プレイヤーは、「自分の意志でゲームを止める」という選択を実際の行動で示したことで、逆に勇者を倒したことになる。
■このゲームは、プレイヤーに、
「ゲームという仮想世界にひきこもって安住していないで、現実の世界を楽しめ!」
ということを教えてくれるのだ。
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■愛妻家自身、このゲームをクリアした後は、ゲームから若干距離を置きはじめ、現実の生活(仕事・恋愛・遊び)をそれまで以上に楽しむようになり、今に至る。
■そして、今でも、現状維持に安住しそうになると、Moonの住人たちが言った言葉を、思い出すのだ。
なぜなら、長い人生の中には、安住を迫る誘惑はたくさんあるから。
「扉を開けて」
■そう。
これから先も、ずっと、人生の扉を開け続け、人生を楽しむために。
